癸卯から甲辰へ

2024年の幕開けは、3日間連続の大災害という波乱に満ちたものになりました。
被災された方々には、一刻も早い復旧と心のケアを願わずにはいられません。

これは偶然なのか必然なのか、陰謀説も飛び交い人々を不穏な空気にさせていますが、
長い歴史を考えると、なんらかの大災害は定期的に起こっていることで決して珍しいことではないことが分かります。
情報に踊らされることなく、今こそ平常心で日々を過ごしていくことが何より大切だと思います。

宇宙を観察し自然を観察し、その統計によって暦というものが誕生しています。もちろん1日の誤差も無くということはあり得ませんが、明らかにこの年近辺は災害が多いね、というデータになります。(記録の無いものも含めるともっと高確率かもしれませんね)

現在は癸の年(算命学的には節分までは癸卯)ですが、水質の年運近辺は水の災害が多くなるとはごく普通に言い伝えられています。
科学技術が発達していない頃の先人の肌感覚というものは、大変優れたものがありました。

干支は、「支という地の時間軸」に乗っている「干という空間要素」で形成されている記号です。
先人の観察統計によって、この60個の干支が誕生しました。
算命学は、年の他に月と日も見ていますからより人間を細分化しています。
その中で、一年を支配する「年運」は全ての人に関わりますから、その年の特徴を知っておくことはその年を過ごす指針になり得ます。

干支学も占星術も所詮占いでしょ?と言われることも多いのですが。
悪意あるデマや情報に操作されて陰鬱とするくらいならば、先人からの教えの結集である統計を元に心構えして生きる方がよっぽど健全だなと、昨今の情報戦争を眺めていても思います。

現代はミサイルや軍事攻撃など仕掛けなくても、「情報操作」という手段で簡単にパニックを引き起こし国を弱らせることができます。
私たち現代人が本当に心して向かわなければならない課題は、飛び交う情報の選別であり、今起こっている状況と自分を照らし合わせて何をすべきか、という冷静な判断力を身につけることだと思います。

私自身も偉そうなことは言えず、大規模な災害や事故が起こるとすぐに心がぐらついて
感情に支配されてしまいがちです。
だからこそ、算命学という無情の学問を選んだのかもしれません。

今生きているということは、一人一人意味があって尊いものであること。
命式表を眺めていると再確認ができる幸せがあります。
ここに私という生命のエネルギーが詰まってる!そう思うと、生命ある限り全うして生きたいなと思えます。

次回は、来たる「甲辰」年について考察してみたいと思います。