彼は本当に勝利したのか?逃亡者の人生

ショッキングなニュースが飛び込んで来ました。
50年近く前の事件で指名手配中の桐島聡容疑者。
救急車で病院に運び込まれたウチダヒロシと名乗る70才の男性が、自らの生命の最期を悟り、本名を名乗り出たとのこと。

東アジア反日武装戦線に「さそり」班として参加し、連続企業爆破事件の複数のテロ事件に関与したという同容疑者。唯一の逮捕歴の無い人物だったといいます。
40年もの長い間、日本国内の工務店で住み込みで働いていたとのこと。

なぜこれほど長い間見つからなかったのか、本当に抜け穴ってあるのだと驚いてしまいますが、彼が主犯格では無いこと、死亡者が出なかった事件での関与ということで、後回しにされた可能性もあります。
主犯格は、海外へ逃亡しているようですから。

この男性は本当に桐島聡なのか、この50年どんな生活を送っていたのか、多くは謎に包まれたまま息を引き取ったそうです。
桐島聡容疑者の命式を知りたくなりました。

癸巳年 乙丑月 乙丑日生まれ 戌亥天中殺

命式には律音と巳丑の半会があり。領域が狭いわりに壮大な夢を見がちなタイプでストレスを抱えやすくなります。
日干支の乙丑は、マイペースで確実な人生を歩む努力型。理性的な考え方ができるわりに思考の幅が狭く、なにかが気に入るととことん執着してのめり込む強固な頑固さがあります。
この性質故に、若い頃に花開くことは少なく、下積みを経験して結婚をして40代以降に伸びる人生です。

典型的な晩成型のじっくりタイプの人生を歩む命式ですが、一体なぜこのような展開の人生になってしまったのか。
地方の進学校から東京の私立大学に通えるわけですから、比較的順当な家庭で成長された方だと思います。

大運の初旬が干合と支合ですから、機転が効きます。
そして2旬目と3旬目の大運天中殺は枠が大きく抜け、この時期に彼は大学へ進学し、過激思想に傾倒します。

才能は点欽の型。劣悪な環境で天才になりますが、経済的に恵まれれば狂人タイプ。才能星は司禄星ですから、何かを収集したり蓄積することが得意。そこに、狂人さが加わるということ。
過激な思想にハマり、のめり込むことに拍車がかかります。

加えて龍高星3つの創造と破壊、物事を見て感じて体験して習得を続ける星。
この人物自体は全柱陰干支ですから、自分一人で大それた行動は絶対にできません。

私がこの方の人生の流れを見た時、ここがターニングポイントだったのでは?という部分を見つけました。
それは、第4旬目の辛酉の大運です。

陰木格のこの方にとって、辛酉の大運は命の危機です。
年齢では、31歳から41歳くらいの間。
巳酉丑の三合金局にもなりますから、本当に命の危機があったと思います。
逃げ回って10年が経過した頃です、この間本当に一度彼は死んだ。
そう捉えてもおかしくない命式です。

その辺りからずっと、同じ工務店で住み込みで働いているようですから。
周囲が全く気づかなかったのか、謎は残りますが、本人としても一度死んで生まれ変わったかのようなエネルギーが働いていますから、全く違う人間に見えたとしても不思議はないかもしれません。
元々は、堅実でバランスの取れたコツコツとした人生を歩む方でした。

自らの命の終わりを迎えて、彼の胸に去来したものは何か。
免許も保険証も銀行口座も持てないで、コソコソとその日暮らしのような人生。末期の癌を患いながら、死の直前まで苦しみに耐えながらの生活。
元々は頭脳的にも優れた人物だったでしょうに、20歳そこそこの未熟で若い純粋な頃にハマってしまった過激思想で、人生を狂わされました。

彼は、死亡する事件には関わっていなかった。
その時点で、自首すれば新たな人生が送れたかもしれないのに。。。
この50年、日本も世界も大きく時代は変わりました。
変わりゆく日本、チャラチャラした大学生を見て、彼はどんな思いで半世紀生きてきたのでしょうか。

過激派集団に同情するつもりはありませんが。
あまりに若い時分のたった1つの過ちを、人間として責めることは私にはできません。この長い年月を、孤独に生きてきたのは懲役を受けるよりキツい人生だったと思います。
劣悪な環境で天才になったのでしょうか。。。

最期に名乗ったのは、後悔と精一杯の自己顕示なのか。
勝ち逃げっていう人が居ますが、本当にそうでしょうか?

この男性が本当に桐島聡容疑者だとしたなら。。。
時代に翻弄された数奇な人生に、ご冥福をお祈りしたいと思います。