命の火

癸卯年 乙丑月 癸酉日(2024年1月10日)

年末年始は、年の区切りでもあり長期のお休みが続きます。
実家に帰省したり、懐かしい親戚と顔を合わせる機会が多くありますね。
そういった季節柄のせいかもしれませんが、私自身も過去の感情が蘇ってきてしまうことが多いです。
嬉しいことなら良いのですが、まあ大抵は恥ずかしいとか悔しいという内容なのですよ笑

そんな折、了祜先生から連絡があり。
この本の一節に感動して震えたという内容のメッセージでした。

創喜塾の鑑定士である了祜先生は大の読書家で、鋭い感性を持つ芸術家タイプ。
ザ調舒星という先生です笑

以前も不思議な夢の話をしてくださって、その時はお互いになんだろうね、で話が流れたのですが。。。
この一節を読んで、ああそうか!と腑に落ちたことがあったそうです。

きくちゆみこさんの「だめをだいじょうぶにしていく日々だよ」
から抜粋させていただきます。

わたしたちはきっと誰もが、自分のなかに怒りの燃料となるような、薪を抱えながら生きている。
薪を燃やして生まれた炎は、自分の中で燃えているかぎり「わたし」を解放させ、変容をもたらすエネルギーとなる。

~中略~

でも、「自分の薪を燃やす」とは、ミンデルのいうように「まず自分のために涙を流す」ことなのだ。
わたしがわたしとして生きてきたことで得た、怒り、喜び、悲しみ、許せないこと、恥ずかしかったこと、受け入れられないこと、罪の意識。
そうして湧き上がってくる感情をそのまま受け止め、自分を、鏡のなかに写った自分自身を細部まで大切に扱うこと。
了祜先生が夢で聞いた「湿った薪は燃えないんだよ」という言葉。
今回私自身もこの一節を読ませていただいて、夢が示す符号にハッとしたのです。

算命学の五行説。水→木→火→土→金→水。。。という流れで相生エネルギーは循環する。

これは当たり前のように覚えていたのですが。
水は木を育むし、木は火の燃料となる。
しかし当然のことながら、水が突然木に変化する訳では無いし、木が燃料になるには様々な行程が必要であり。
この相生→の部分には、矢印1本では片付けられないほどの動きと変容があることを、改めて認識させられたのです。

上述の「自分の薪を燃やす」この薪とは、これまでの人生で蓄積された想いや感情。
それらを燃やすことが生きる活力となることを著者は伝え、表現されていると思います。
そしてその感情は、喜びであれ怒りであれ悲しみであれ自責であれ。
自分のために受け入れること、そして涙を流すことが動力の源(炎)となる。。。

私はこの一節を読んで、火質は「寿徳」であり健康や未来といった本質としての意味を、イメージすることができたのです。
水は人間が生きるのに必要不可欠なものですが、未来へ前進する動力の決め手は火。
そしてそれは、燃やし切ることが未来への道筋なのかと。。。

湿った薪は燃えない。人の心にある薪の湿り気とは、自分に対する「曖昧さ」「ごまかしや嘘」なのかもしれません。
そういう湿り気を纏っている薪は、煙が出るばかりで確かに燃えません。
不完全燃焼というやつですね笑 その状態では次へは進めない・・・

当たり前のことなのかもしれませんが、とても大切なことに気付かされた一節でした。

同時に、著者の方のこれまでの人生の過程が苦しいものであったのかなということも思い起こされました。
しかし丁寧に自分の感情と向き合い、こんなに的確で鋭い言葉を使って表現できている事実こそ、彼女の火が明々と燃えている証かなとも思いました。

新年早々、素晴らしい才能との出会い、新たな気づきに感謝です。