調和とバランス

癸卯年 癸亥月 丁丑日(2023年11月15日)

算命学は中庸を良しとする学問なのですが。
中庸を調べてみますと、以下のように記されています。

かたよることのない「中」をもって道をなす

「中庸」は、かたよることのない「中」をもって道をなすという意味です。
また、「極端に多すぎることは少なすぎることと同じくらいによくない」という意味のことわざである「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の出典は『論語』にあります。

儒教は中国から生まれた教えですが・・・・
うーん・・今の中国にこの教えが刻み込まれているのかは謎なんですけれども(笑)
でもいつの世、どの国においても、精神と現実は違うんだということを突き付けられているような気もしますね。
あれ(精神)とそれ(現実)は別っていうやつですね(^_^;)

そんなことは分かっている!だからこそ君主(トップ)たるもの、精神の在り方は庶民のそれとは違うってことを示さねばならぬ、それが努めだったはずです。

うーん・・今の政治家にそんな気概があるのかしら・・・
せめて我々庶民を失望させるような政治、百歩譲って、愚かな言動や行動は改めていただきたいものですね。

私自身は、中庸を全てにおいてモットーにしているというわけではありませんが。
自分の状態を知る、という点においてはかなり使えると思っています。

算命学は、木火土金水の五行エネルギーで人間のタイプをグループ分けします。
木が多い人、水が多い人、五行全部ある人、一行しかない人、人間は様々です。
いろんな個性の人間がせめぎあって社会を作っています。
その時に、自分はどんな個性を持っているか?この人ってこういう人なんだ、とか。
客観的に知ることができます。
そして、ここからが本題です。

「自分という人間は、この世界においてどんな立ち位置、個性を持っているか」

自分を知って社会で生かしていく、この観点が無いと、算命学はただの占いや当てものに過ぎなくなってしまいます。本来は、この先にどう捉えて対処していくかが大切だと言えます。

また、後天運という後に巡る運気によって、自分の状態も分かります。
私の命式で例えますと、現在は後天運の影響で水が多くなりすぎているということをどう解釈するか、です。
火の私にとって水が多いというのは、普通に考えてキツイのです。火は水がかかれば消えますし、様々な相剋関係の中で最も激しい激突が水と火です。

ここで中庸の考え方の出番です。
今年の私は、水多となっている。いつも多い剋線が更に強まっている、葛藤やノイローゼ、外部からの刺激にも敏感になっているなと判断できます。
いつもよりカッとなりやすい時期だからひと呼吸おいてから返事をしよう、言葉の刺激に反応しすぎているかも、ちょっと頑張りすぎる年かも、といった視点が生まれます。
このように客観的に自分を知ることで、人生を能動的に、戦略的に生きることが可能になります。

これは一例ですが、人間だけではなく、世の中を見るということにも活用できます。
今年は癸水の年ですが、水質の年運には水の災害が多いとも言われていて、気象の状況などまた、今の世の中の傾向などにも応用できます。

※2019年男が小学校を襲撃する事件がありましたが、当時の考察記事です。
偏重した社会が生み出すもの

結局のところ、何かが大きく傾けばバランスを図るために反対方向の力が働くもの。
人間と言えども動物ですから、平和で安穏としているだけでは生き残ることができませんし、冷たくて戦いばかりしていては幸福に生きることはできません。

現在も痛ましい戦争が起こっています。平和な世の中が良いに決まっているのですが、戦いを起こしてしまうのも人間の本能であることも確かです。
戦いはスポーツくらいにしてくれないかな・・・が正直なところですね😢

<過去記事>

偏重した社会が生み出すもの

己亥年 己巳月 戊辰日(2019年5月31日)

トランプ大統領夫妻が来日されました。
ゴルフとか大相撲の観覧など話題は尽きませんでしたが、なんといっても、皇后雅子様の鮮やかなお姿にsayaは心打たれました✨
知性と教養溢れる堂々とした佇まい、この姿こそが本来の雅子様なのだと。
たしかに皇室にあっては異質なタイプだったのかもしれませんが、どのような立場にあっても、人間はみなそれぞれが自分らしく能力を発揮して生きる権利があります。

算命学の考え方も同じ。人それぞれが、生まれ持った宿命に沿って生きていくことが幸せであり、その人が輝くということ。
この方が日本女性の代表です!と我々女性が誇らしく思えるほど、素敵なお姿でした。

良い印象をアメリカや世界各国に与えたことは、絶対にマイナスにはならないと思います。外交においては、印象やイメージってとても大事ですものね。

反面、日を同じくして、痛ましい事件が起こりました。
もはや人間の所業とも思えないほどの事件で、被害者やご遺族の方には言葉のかけ方が見つからないほどです。。。
心からのお悔やみと、どうか少しでも心安らかに過ごせる時間ができることをお祈り申し上げます。

本当になぜこのような事が起こるのか。
犯人を責め立てるだけでは解決できないことであるのもまた事実だと思います。
宇宙の法則として、すべての物事にはバランスが働いています。
世の中全体が何かに偏っていないか、あまりに利己主義な風潮に走っていないか、金が全てで人をジャッジしていないか。

一個人がこれほどの憎悪を募らせてきた背景を、今生きている人間がもっと真剣に考えていく必要があると思います。
もちろん、やったことは決して許されることではありませんが、この犯人に、今少しの幸福感があれば、知性があれば、事件は未然に防げたかもしれません。

算命学には五徳の概念があります。
幸福感(守備本能)は木質であり、知性(習得本能)は水質です。
水生木で、知性は幸福感を生むのです。
そして、物質や財(土質)は、水質を剋します。あまりにも物質偏重で、我々人間は知性を無くしていないか?ふと考えてしまいました。

水質、習得本能である玉堂星。これは別名母親の星。
知性の星がなぜ母親星なのか、人としての根幹と為す知性は母から教わるもの、生まれるものなのだと暗に示されているように感じます。

今回の事件、個人的な恨みがあったかもしれませんが、女子が圧倒的に多いあの学校をターゲットにしたのはなぜか、母親、または異性への歪んだ渇愛の形を見たような気がしました。
一体、これほど身勝手な最悪の自己顕示があるでしょうか。
このような事件は二度と起きて欲しくない。起こしてはいけないと思います。
世の中がもっと、愛や光に満たされているような。。。そんな空間になればいいのに。。。。
なんともやり切れない事件でした。
亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。