癸卯年 癸亥月 癸巳日(2023年12月1日)
算命学という学問は、深みにはまればはまるほど、哲学の要素が強くなってきます。
今回、有名アスリートのスピード離婚が世間を騒がしておりますが。
この騒動も、算命学の観点からすると仕方がなかったねという結果が見えてきます。
そうは言っても生身の人間同士、本当に心を痛められて気の毒ではあるのですが、算命学は無情の学問です。
情を排して捉えるならば、今回の出来事は必然であったことが分かります。
彼については、以前鑑定動画を出させていただいたことがあります。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
特に、動画30分あたりからの解説が参考になるかと思います。
https://youtu.be/R8NxkCOL0sw?si=TTG-3xdSM9S1VJfu
最も大きなポイントとしては、彼の成功は「虚」の要素が強いということ。
あってないような成功、或いは大きく何かを犠牲にして生んだ成功とも言えます。
元々は家系や故郷から離れていく方が輝く戌亥天中殺の方です。
しかし彼の命式は、家系からは常に侮光され、母親が年干に居ます。
年干は1番地位が高い場所ですから、中々逆らえず囚われますし、しかも中殺されています。どこかチグハグな親子関係を生みます。
彼が有名人であることはともかく、ひとことで言って非常に窮屈さを感じる宿命です。
しかし彼は、その窮屈さを最大限に活かしきって栄光を手にしました。
充分宿命を活かしきって、成功したということです。
しかし哀しいかな、その栄光は虚であるということ。
人間という生き物は、確かなものを得たい欲求があるのが普通です。
虚は漢字の通り、本能的に虚しいのです。
実気が欲しかった、今回結婚でそれが得られると思われたのでしょう。
但し、ガッチリ親族で固められた成功者に妻が入る隙はほぼ無かったと思われます。
そして彼は、「宿命」の方を選択したということ、今回の離婚はそういった背景が浮かび上がります。
海外で二人だけの生活を始める、或いは、彼女も第一線から退かずに国内外公演に飛び回るくらいの生活をしていれば、破綻しなかったかもしれません。彼の西は放浪の龍高星ですから、そういう妻で良かったわけです。
そしてもっと大きく人生を捉えるならば。
大変大きな栄光や名誉を得るのは、自身を守る幸福感と引き換えとなるのです。
これが金剋木。官徳が福徳を剋します。
つまり彼が福徳を大きくしたいならば、相当な名誉や栄光を捨てなければなりません。
ここで勘違いしてはいけないのは、生身の人間としての自分、役割としての自分は別問題だということ。ここでいう福徳とは、生身の人間としての自分ということです。
彼のように若くして才能を発揮して大成功を収めてしまった人は、人としてある部分の成長が遅れてしまうのは当たり前のことです。
全てを犠牲にして走ってきた人ですから。
今回の経験は、彼にとっても大きな学びになることと思います。
こう考えると、他人を羨む必要も無く、自分と他人を比較して嘆く必要も無いことが分かりますね。どこか人生ってバランスが取れている、ということです。
それにしても、算命学で彼が自分を知っていれば食い止められることがあったかも・・・
なんて鑑定士としては感じています(笑)
さて今日は、年運合わせると癸が4つ並びます。日干が丁の皆さんは水多が際立ちます
ので頑張りすぎないようにお気をつけください(笑)