立春から早1か月半が経過しました。今日は春分の日です。
暦の上ではもう春になっているのですが、「季節の変わり目」を人間が最も体感するのはちょうど今頃の季節ですよね。
鼻がムズムズ、目が痛い、肌が乾燥する、何か漠然とした焦燥感あり・・
人間も宇宙エネルギーを内包している存在ですが、本来の自然の時間の流れとはちょっと遅れて変化を体感する気がします。
季節の変わり目は、気候や環境の変化に伴い、私たちの身体や心に影響を与える重要な時期です。季節が移り変わる際には、注意が必要なポイントがありますが、冬から春に移行する時が最も変化が激しいと思います。
芽吹きの時期は要注意とよく言われていますが、人間も自然の一部の存在ですから、心身が不安定となり翻弄されやすいのは当然と言えば当然なことなのでしょう。
さて、算命学ではこの季節の変わり目と似た言葉で、「接運」というものがあります。
運気にも変わり目というものが存在するのですが、この時期はいわゆる不安定な空気感が漂います。
例えば赤色と青色の絵具を筆で混ぜ混ぜすると、マーブル模様ができますよね。
このマーブル模様の時期が「接運」と考えると分かりやすいと思います。
いずれ混ぜ混ぜが進むと完全に紫色に変化しますので、ここで完全に新旧の切り替わりが完了します。
ここで注目したいのが、それぞれの色が持つ特徴です。
例えば、黒と茶色を混ぜても色の変化は大したことありませんが、白と黒のように両極の色を混ぜると、色の変化が顕著になるものです。
それと同様に、終わりゆく運気と始まる運気、それぞれ特徴の差が激しい時、最も気を付けなければなりません。
このことから、算命学的に見ても2024年の運気は、かなり激しい変化を予感させるものです。
まず1つが、甲木の年であること。十干は甲から始まって癸で終わりますが、今年は癸から甲に変化する年でした。
昨年の癸卯→甲辰という切り替わりですから、また1に戻るという意味では、新しい何かがスタートする空気感となります。
2つ目が、甲辰は、近代国家である日本の日干支と律音であること。
律音とは「新たなスタート」を示す意味がありますから、新旧が入り混じった混沌を味わう意味合いも含まれます。
このように、年運の巡りでも新たなスタート、日本国としても新たなスタートという風に、もう躊躇なく新しい時代に変わっていく年だよ、と示していることが分かります。
※参考記事 癸卯→甲辰、日本国ってどんな国?
季節の変わり目も運気の変わり目も、重要なのは調和の意識だと私は考えます。
ところで、天中殺や接運って「受け身の姿勢」を強調されがちなのですが、この受け身という言葉は、ただでさえ受け身の性質を持つ日本人を更に委縮させかねないといつも私は危惧しています。
例えるなら、相手方の強烈なアタックを顔面で受け止めなければいけないという恐怖や痛みを連想させる言葉だと思います。
それよりは、強烈なアタック来たら逃げようとか(笑)誰かにレシーブ任せようとか。そんな風に、自然な流れをもっと信じてみる、環境と調和させていくイメージ。
これらは全て自発的な意識と行動ですけれども、かえってその方がラクに激動期は乗り切れると思うのです。
言葉ひとつでこんなにもイメージが変わる日本語は本当に難解な言語なのですが(笑)
この難解な言語を操る我々日本人は、白にも黒にも傾かない「曖昧さ」を抱え込むことができる大きな度量を持つ国民性だと思います。
抱え込むことができるからこそ、悩むこともできますし、微妙なニュアンスの違いを感じ取って切り替える能力の高さもあるわけです。
私たち日本人は本当に素晴らしい!そう声を大にして言いたい気持ちです(笑)
ちょっと話が逸れてしまいましたが。
日本は4月から年度が替わる国ですから、卒業、入学、進級、進学、新社会人などなど、全ての活動の切り替えがギュッとこの季節に集中しています。
子育て中の方は特に、毎年毎年この季節は疲弊しきっている方も多いのではないでしょうか。
私自身もその一人なのですが、春は何も行事が無くてもスカッとしないことが多いものです。
なぜ心身共に疲れやすいこの時期に全ての行事を凝縮させるのだろうと謎が多いのですが、五行説から見ても、四季の移ろいを感じやすい国だからこそ、敢えて春を全ての始まりに設定したのかなとも思えます。
さて、現在はただでさえ変化が激しいこの季節ですから、この時代の激動期にもやもやと不安を抱えてしまうのは無理もありません。
約束をたくさん作らないこと、自分をなるべく縛らないことが一番大切です。
これから来るべき新しい運気に自分自身を少しずつ調和させていけば良い!と言い聞かせて、ゆったりと過ごすことを心掛けましょう。
春先は、体調や精神的な面での注意が必要な時期です。
私がこの時期に最もお勧めするのが、ベッドファブリックの入れ替えです。
特にシーツ、まくらカバー、パジャマを一新して、パリッとした感触を体に覚えさせます。
それだけでも、気持ちがリフレッシュされるものです。
そして、就寝前のちょっとしたストレッチ。寝転がって手足を天井に向けてぶらぶらさせるだけでも硬さが
ほぐれて入眠しやすくなります。
心身がすぐれない人ほどこの効果は絶大ですから、ぜひ試してみてくださいね。