天中殺は大いに活用すべきもの

先日、創喜塾資料の解説動画を撮影しました。
今回は天中殺についての解説だったのですが、そもそも天中殺ってなんだろう?
信じるとか信じないは別にして、現代人にどういう気付きをもたらしてくれる存在だろう?と改めて考察してみました。

算命学を勉強する人なら誰でも知っている天中殺、そして無意識レベルでみんな怖がる天中殺(笑)
怖がるということは、怖がらせる歴史(怖いものと伝達、教えられてきた)があったわけですが、私自身は怖いものとは全く考えておりません。
天中殺ってこんな風に考えたら面白いじゃない?ということを話しておりますので、創喜塾チャンネルのこちらの動画もぜひご覧ください。

天中殺とは?

天中殺とは簡単に言いますと、「運気の枠が外れている」状態を指します。
人はみなそれぞれが、自分の運気の膜に包まれた状態で人生を歩みますが、その膜が抜ける、いわゆる外れますよ、という時期があります。それが天中殺です。

天中殺はいつもある枠が無い時期ですから、天中殺は、運気が最も不安定になるとされる期間で、特定の行動を控えるべきとされます。例えば、この時期に新たな事業を始めたり、大きな買い物をしたり、重要な契約を結んだりすることは避けるべきとされています。

 

天中殺で起こりやすいこと

天中殺の期間中は、何かとトラブルが起こりやすいとされます。計画が思うように進まなかったり、人間関係での誤解が生じやすかったりします。また、健康面での小さなトラブルが生じることもあります。

また、人の精神面への影響も多少なりとも出てきます。
運気の枠が外れるということは、今まで狭くなっていた視界が急に広がりを見せたりするからです。
その結果、その広がりに従って行動力が増す方がとても多いです。

実際のところ、天中殺とか算命学を知らない方であっても。
人間が誕生して地球で生きていくのは、宇宙のエネルギーの法則上という大前提がありますから、どんな方でも必ず運気や生命のリズムは存在します。
過去振り返っても、あの時なぜかそういう気分になってやってみたのよ、とかトラブルが多かった、などなど、振り返るとそれは天中殺の時期であったという事実はとても多いのです。
人間は皆、意識をしなくても、知らず知らずのうちに自分の生命のリズムを生きている、ということが分かります。

さて、ここでちょっとしたジレンマが起こることがお分かりになるでしょうか?
基本的に天中殺は不安定な時期のために、なるべく受け身で控えめに過ごすことが良いと言われています。
しかし、人の精神には全く逆の作用を及ぼします。どうしても動きたくなる(笑)
動いちゃいけないのに動きたい!天中殺を知っている人は、大抵この狭間で揺れ動きます。

本当は気にしなければ自由でいられたのに、という恨み節も出てくるのがこういった運勢学の泣きどころですが(笑)
しかし算命学を知らなければ良かった、というにはあまりに惜しい深い学問です。
ですから今回私は、算命学や天中殺などを知っていて良かった、活用すれば良いんだという流れに持っていく意志を持って、天中殺は怖くないことを改めてお伝えしております。

 

天中殺という概念が誕生した背景

さて、長い間私たちを怖がらせてきた天中殺。細木数子さん的に言えば、大殺界でしょうか(笑)
そもそもが、なぜ天中殺とか大殺界みたいなワードが誕生したのか、この構造を知れば怖がる必要など全く無いことが分かります。

天中殺理論とは、元々の原理から考えると、十干(宇宙空間とか我々を取り巻く空間)と十二支(時間を表す軸の単位)、この二つの差を埋めるために誕生したものです。
空間と時間の差のズレを修正するために、理論として整えるために誕生したようなゾーン、それが天中殺であると私は考えています。

では、そのズレはなぜ生じているの?という根本的な理由は、私たちがいくら考えても明確にはよく分からないというオチがつきますから(笑)
私は以下のように考えることにしたのです。

宇宙のエネルギー空間と、私たちが住む地球の空間には、そもそものラグがあって。
時間、地球の重力というものに縛られて生きる地球人は、宇宙のエネルギーをキャッチするにはちょっと遅くなってしまうのだ。

それ故、少しインターバルの期間を設けることによって、人間が宇宙エネルギーにきちんと順応できるように、宇宙が調整させようとしている。それで生まれたのが、天中殺理論。
ちょっとだけ猶予期間を与えるから、その間に自分たちで調整しなさいね、と。

車のハンドルには、必ず「あそびの部分」があります。
右へ左へ回すハンドルは、実際の回転の動き通りにタイヤが動いてしまうと、急ハンドルになってかえって危険ですよね。ハンドルの動きとタイヤの動きは、タイヤの方が圧倒的に遅く動きも緩やかです。
宇宙の意志がハンドル、人間がタイヤと置き換えると、ちょっとしっくりこないでしょうか?

宇宙の意志、というのはかなりロマンチックな考え方ですけれども(笑)
しかし古代の人は、確実に自分の存在を「大いなる何かによって生かされている」と、自然と一体化して生きていたと思うのです。
つまり、広大なる宇宙のロマンを満喫して生きていたはずです。
現代人はそういった生命の本能とか感覚が弱くなっていますから、広大な宇宙から注がれるエネルギーに気づかないだけ。

こんな風に天中殺を眺めますと、

自分の可能性を広げるために、宇宙がわざわざ枠を外してくれているチャンスの時間

そんな風に捉えることもできると思いませんか?
私自身は、この考え方がとても気に入っています(笑)

天中殺の時間はどう活用するか?

私の持論ですが、まず結論からお伝えします。
いつも積極的で行動的な人は、敢えてちょっと立ち止まって考えましょう。
いつも消極的で行動できない人は、天中殺の時期くらいは動きましょう(笑)
人間はバランスが大切ですから、長い人生考えますとそれでちょうど良くなるはずです。

かつて、生きるだけで精一杯の時代が日本にもありました。
生きるか死ぬか、伸るか反るか、人が命がけで生きていた時代では、天中殺理論はひとつの行動の目安にはなったでしょう。
しかし時代はもう変わりました。文明と科学が進み、人類は厳しい自然をダイレクトに感じることや、厳しさを緩和していく生き方に変わりました。
寒ければ暖房、暑ければ冷房、どこへ行っても食べるものが常にあります。
その結果、寿命が延び、人間の心の安定感は増したというメリットも生まれましたが。

そして日本国自体は、ぬるく停滞して動きの少ない国になっています。
そんな国において、受け身だの何だのに左右されては、本来できることもできなくなってしまいます。

人生ってあっという間ですが、それでも寿命という点では現代は100年という時を刻み続けなければなりません。そんな長い人生において、ちょっと変化してみる時間、通常とは違う新鮮な空気を取り入れる時期って成長には不可欠だと思うんです。
第一、退屈になってしまいますよね(笑)

あなたの人生をより豊かに彩るために、神様が与えてくれた色々試せるあそびの時間

天中殺ってそんな期間だと受け入れて、楽しく面白く活用する意識の方が大切だと私は思っています。

例えば、天中殺の時期を内省と自己改善の機会として捉え、個人の中でのチャレンジは大いにお勧めできる過ごし方です。
新たな勉強をスタートする、そして最も効果的なのがダイエット、肉体改造です。
天中殺の時は、通常の時よりも効果が上がりやすいのです。
今まで挫折してきた方、天中殺の2年間ぜひチャレンジしてみてください。

天中殺についての結論:

天中殺を恐れる必要はほとんど無いことを、敢えて私は強調いたします。
もし間違えたかもと思ったら、天中殺だったから目測を誤ったかもしれないとすぐに切り替えれば良いお話です。大いにチャレンジを楽しむべし!
枠が外れたこの期間を、楽しく満喫していく意識に変えていきましょう!