私は算命学の鑑定士でもあり講師という立場です。
その私の口から、算命学とか占いばっかり頼ってちゃダメよとお伝えすることは本当に皮肉なことなのですけれども笑
私は幸せになるために算命学を学んで使って欲しい人間ですから、ここは占いの弊害もきちんとお伝えしなければいけないと常々思っておりました。
今回は鑑定や占いといった類との上手な付き合い方について、お伝えしていきたいと思います。長くなりますので、前編と後編に分けてお送りします。
私は長年算命学を研究しているので本当に驚くのですが、算命学って確度がとても高くて、いわゆる当たる占いだなと思っています。
これほど明解に一人の人間を、肉体構成の見地から性格志向に至るまで分析できる占いってそうそうありません。
算命学すごい!となってしまうのですが、その点においては私も全く異論はありません。本当に算命学は面白い学問です笑
しかしそのあまりに確度が高い、という点に落とし穴があるのです。
一切の情を排して鑑定するのが算命学ですから、人の心情にまではお構いなし、というところがあるのです。
そのため、算命学で観た結果私はこれをやっちゃ駄目なんだ、とか。
かえって元気が無くなってしまったりショックを受けてしまったり。
そして結果を認めたくないあまりに、次から次へと納得できる答えを探して彷徨う、堂々巡りになってしまう。そういう方が多いのもまた事実です。
つまり、算命学が全ての基準になってしまいがちになる、という点。
確かに人の主体性をも脅かすほどの威力がありますから、その点だけが要注意なのです。
まず1番お伝えしたいことが、算命学や占いを使う目的をハッキリとさせておくことが大切です。
例をお伝えします。
現在、会社の人間関係の悩みにぶつかっている人がいるとします。
しかし改善したい!そう願っている人です。
そしてここからが重要です。
それは、自分自身で改善していく意思があるか、無いか。
この一点がとても重要なんです。
自分の意思で変えていきたいんだ!と思う方ならば。
厳しいアドバイスも、自分の弱点もありのまま受け入れて、理性的に改善策を実行していこうと思えます。
しかしながら、自分は何も変えたくない。
もしそう考えている方でしたら、算命学でいくら改善策を講じても自らは変えない意志を持っていますから、周囲との関係性は膠着状態が続くでしょう。
周りがもっと変わってほしいという考え方で、算命学や占いに頼っているのはあまり良い頼り方とは言えないでしょう。
しかしそうそう強い人間ばかりではありませんから、自分の不満やネガティブな感情を内から外へ出すことはとても重要です。
自分の悩みを聴いてもらうことも時には大事ですから、相性の良い占い師さんに聴いてもらえればスッキリと軽くなる効果はあります。
そしてまた元気を出して自分の生活に戻る。
占いとしてそういう使い方ももちろん良いのですが、もう一歩先の視点を入れられるのが算命学の強みなのです。
さて、ここから私どう生きる?
この視点を持って、初めて状況が変わり始めます。いわゆる自分軸を持てる考え方を持つこと。
ここまでの視点を持てたならば、その占いは上手に活用できていると言えますね笑
あらゆる占いを渡り歩いた占いジプシーは、最終的に算命学に落ち着くと言われています。
私自身も結構占いは好きですが、やっぱり算命学が1番納得できました。
その理由としては、私という人間を知った上で、この力を活かすには?
という視点をすんなりハッキリ持つことができたからです。
つまり、人生って自分次第でいくらでも操縦可能じゃん!という気持ちになることができたのです。
算命学が、軍略や人材戦略として重用されたのも、それ所以です。
この人物はこの点が優れている、ということを加味して適材適所に人材を配置することができます。
そういう意味では、いかに優れた能力を持っていても、運の悪い人は登用しないという無情の判断もできますけどね笑
あまりに無情すぎる!とも思えますが、しかし人間にはそれぞれが輝く立ち位置というものが必ずあります。
どんな人間も、幸福に生きられる道は必ずあります。
身近な例え話をするなら、出世するのが必ずしも幸せとは限りません。
そう捉えて、どんな無念な状況だとしても決して人生の自分軸は離さない、新たな道を歩む、そんな意識が大切です。
現代の幸福の価値観は大変多様になってきています。
現代の傾向としては、自分らしく生きる。それが1番の幸福ひと昔前は、良い大学を出て大企業に勤めて高い給料をもらうのが勝ち組というのが風潮として長くありました。
しかし現代の若者の価値観は、大きく変化を遂げています。
今の若者は、お金よりも、snsのいいねやフォロワーが多い方が幸福感を得られるのです。
無理して勉強詰め込んで何になる?そう考える若者が増えていて、それは日本経済の衰退も原因の1つですが、大きな時代の流れとして避けられない変化であると捉える方が自然でしょう。
この変化こそが、物質社会から精神社会へシフトチェンジしていく現象そのものを表しているのです。
自分らしく生きる。ではその自分らしさって?この問いこそが、人生の真理を現しているように思います。
自分らしさを知る、そのヒントが、算命学にはたくさん詰まっています。
算命学を使って、人生を幸福に生きよう、と私がお伝えしているのはその点です。
(後編へ続きます)