算命学や占いの上手な付き合い方(後編)

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●感情と自分の宿命は別問題だと受け入れることから始める

算命学は、自分の宿命を命式表という形で算出して自分の人生行程を見える化できます。
その上で、自分はどのような命式を持っていて、宿命があるのか知ることができます。
そしてその知るという行為は、なんの感情もなくただ受け入れる、という状態につなげていくことが大切です。

自分にとって嫌な格に入っているとか。そういうものがあるとしても、過去のあれもこれもこの格のせいだったかもしれない、という気づきも得られます。
そうか!あれは自分がおかしいということではなく、半分宿命のせいか!
と思えば、心が軽くなる状況も生まれるでしょう。
その上で、今後はこの経験をどう活かして生きていけばいいかな?
この視点こそが最も重要なのです。
宿命を知って受け入れて活かす。
ここまで来れば、もう人生の勝利者への道は間違いありません。

●心と宿命、統合された時に幸福感に包まれる

自分の宿命を受け入れるということは、自分がこの世に存在していることへの喜びと愛に包まれた状態です。
卑下も万能もないフラットな状態。自分にも他人にも素直になれている時という言い方が分かりやすいかもしれません。
それが、心身が統一した状態。
そしてその統一した状態が、いわゆる「今をど真ん中で生きている人」ということです。

今をど真ん中に生きている人は、もう算命学を学ぶ必要も無いと言えるかもしれませんね。
しかし私の経験上、そういう達観された方々こそ、自らの力だけで生きてきたわけではないということをご存知のように見えます。
自分は運が良かった、そう仰る方が本当に多いのです。
つまり、目に見えない力が働いていること、気という存在を無意識に察知していらっしゃるということです。
そして達観されている方々は、誰しもわたしたちと同じ苦しみや辛さも十分経験し尽くした上で、自らの力を信じて挑戦し続けてきた過去が
あります。

対冲が来たから壊れる、半会が来たから広がる、そういう位相法が宿命を受け入れて心身が統一している人の方が、ずっと正しく楽しく戦略として使うことができます。

人間にはエゴや感情が入りますから、見たいように見て聞きたいように聞く生き物です。
もちろん、自分なりの解釈や感情通りで生きているのは全く良いのですが。もしあなたが改善や改良、いわゆる何かを良くしたいという願望や戦略があるならば、エゴや感情は排除して考える必要が出てきます。
そうでなければ、前進も融合も分離も正しく活かすことができません。

●算命学や占いが本当に活きる使い方とは

そして、周囲にたくさんの人が寄ってきて頼りにされている立場の方は自分の思い通りに事を進めて良いものか、常に迷いが生じやすいのも
事実です。

そういう方々こそ、今の自分の状態をフラットに知ることができる算命学を活用していただきたいのです。
多くの方の人生を背負っている責任がありますから、中々にシビアな選択を迫られることが多いものです。
自分今、気が大きくなりすぎてるのではないか?反対に弱気になってるように感じる、等々、運気を使って客観的に知ることができます。

例えば、歴代の首相が算命学を活用してきた、というのは有名なお話です。
どんな権力を持った人間でも、生身の一人の人間に過ぎません。
強い顔もあれば弱い顔もあるのが普通です。
そんな時に、信頼できる占い師や鑑定士に観てもらう、あるいは自分で観れるようになっておくことが、とても心の安らぎになるのです。
大きいなものを背負って生きる人の、荷を軽くする役割があります。

歴代の首相といったスケールの大きなお話をしてしまいましたが、算命学は私たち普通の人間でも同様に活用することができます。
家族という小さな集団でも、全く同じことが言えるのです。
例えばあなたが母親ならば、家族の健やかな営みに大きな影響を及ぼしますし、実際家族の要は母親という家が多いものです。

●終わりに

算命学や占いは、とても頼りになるツール。
一方で、選択を自分ではなく他人任せにさせてしまう一面があること。
それを知った上で、上手に活用していきましょう。
ここまでのラインは他人に決めてもらう方がラクになる!そう自分が心から思えるならば、信頼できる占い師さんや鑑定士さんに相談
してみてください。
きっと、違う新たな視点が見つかって、突破口が見つかります。

自分の人生のことは自分が決めて進んでいく!
そんな意志を持ちましょう!